インターネットで何ができる?

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テレビの(近)未来

アニメをテレビで見なくなって久しい。

それは、煩わしい予約作業からの開放であった。

今や、アニメを見ようかと思うのは、まずアニメの感想ブログに行ってから、「今週も更新されたか」と思い、感想を読むためにアニメを見にページを飛ぶ。

これは全くPC作業に慣れた人にしかできない。

人口の殆どの人は、このようなやり方を取るわけには行かないだろう。

しかし、時代はこのように移っていく。

映像は、デジタルに容易に移行するメディアだ。

最近このような記事が出た。

テレビの未来はアプリではない | TechCrunch Japan

また、このようなものも。

AmazonがAmazon Channelsに自主チャネルを創設(最初はアニメ専門チャネル)…テレビビジネスをディスラプトか | TechCrunch Japan

正直行って、「テレビの未来はアプリではない」は何を行ってるのか分からない記事だった。「Spotifyが欲しい」と言っていたが、Spotifyはアプリなのだから、意味不明だ。

だが、残念ながらSpotifyとはならなそうだ。

それを実現するのは、Amazonということになるかもしれない。


話を日本のテレビ環境に移そう。

周知の通り、日本のテレビ環境は、キー局が握っている。またほとんどを地上波と言うかたちで放映している。確かにBSやCSもあるが、それほどメジャーとは言い難い。

テレビ局はなんとか流行を作り出そうと躍起になっている。

そのために小さな火種を必死に大きな炎にしようと必死だ。

「恋ダンス」などというものをあれだけ持ち上げていたことを今では恥じている。逃げ恥だけに。

その愚かしい言い訳は「あれは去年のことだから」である。そのように毎年の流行を追いかけるだけになったアニメ文化の惨状を見れば明らかなように、「流行」は「焼畑」の言い換えでしかなく、自らの限りある資源を焼き尽くす結果にしかならない。

少し話がズレたが、要は、テレビが持ち上げる「コンテンツ」が、既にあまりにも低レベルになっており、ついには僅かなEDシーンだけで盛り上げようとしている虚しさである。

日本にはエミー賞のような有名なテレビ番組の賞がないが、今更作ったところでどうにもならないだろう。(だが個人的には作るべきだと思ってる)

「良いもの」を作るのではなく、単なる流行を作るだけになってしまえば、ものは悪くなっていく。


本題に入ろう。

すでに、映像環境は地殻変動が起きている。それは二極化である。

ジャック・アタリは「よりパーソナルなものになる」と『21世紀の歴史』で述べていたが、これを敷衍して考えていくと、パーソナルなものはYouTubeなどのまさにパーソナルメディアに。

そして、よりビッグなものは、Amazonを代表に、おそらくはドコモが仕掛ける映像配信サイトが鍵になるだろう。それは、日本では通信はNTTが握っているからである。

つまり、放送から通信へとは、キー局からNTTへということを、日本では意味する。


IoTということが言われている。

日本でも「モノ」はインターネットと繋がりたがっている。

それはまさにテレビであろう。

では、「放送事業」はどうしたらよいか。

テレビ局と言えば、映像を作るものだと考えている人もいるが、映像を作るのは映像制作業であり、放送事業とは厳密に言えば別である。まあくっついているが。

放送は今後も残るだろうが、インターネット、すなわち通信はこれからも強力に発展していく。


映像はこれからますます面白くなっていく。

それは、インターネットという荒野に進出するからである。

Amazonはその先鞭をつけることになりそうだ。

日本でのNetflixの動きは鈍いが、ここもまだ期待は出来る。

ただ、Amazon松本人志を起用した「ドキュメンタル」という試みは、やはりAmazonの方に軍配が上がる。

題名はいまいち日本人ウケしないから、そのへんももっと考えたほうがいいだろう。

だが、このように、「番組ごと」に厳しく審査されるように今後はなっていくだろう。

松本人志という、お笑いに対して非常に熱い思いを持っている「カリスマ」だからこそ実現できることだ。彼の真意は分からないが、常に革新的な発想を持っている松本人志だからこそ、このような新しいインターネットへの挑戦をしよう、と考えたのだろう。配信サイトを「NHKにも助けてもらいたい」などとへっぴり腰なことを言って、やる気のないテレビ局とは全く違う、本当にクリエイティブなことに挑戦する気持ちを持っている人間だからこそ出来ることだろう。そういう「挑戦心」を失ってしまったテレビ局は、放送に篭もることしか出来ない。それでは躍進は厳しいだろう。

こういう「本物のクリエイター」だけが、今後は生き残っていけるだろう。テレビにしがみついてえへらえへら笑ってればなんとかなるような時代は既に過ぎ去ったし、テレビ局もそんな番組を作る連中は必要とされなくなるだろう。

Amazonはこれからももっといいものを作って欲しい。

また、映像制作会社も、もっといいものを作って欲しい。

それこそが、唯一日本の映像文化のクオリティをあげられることだからだ。

無料で映像を垂れ流してそれでペイできるという時代は終わった。

いずれはテレビ局も淘汰されるだろう。それは明らかである。

もしそれを食い止めたければ、テレビ局ならではの利点を示さなければならない。

だが、その役割は圧倒的にインターネットに劣っているように見える。