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インターネットで何ができる?

問題等ありましたらコメント欄にお願いします。(意見要望等は承認されません)

ネットとテレビ

このブログの元々のコンセプトはアニメや美少女ゲームなどについてあーでもないこーでもないと語るものだったのですが、じゃあそういうことが出来るのは何か? となるとこれは当然ネットがなければ無理だった。

色々とネット上で起こる様々なことに現在日本人は色々と踊らされているわけですが、そういう中でよくも悪くも我々はネットと付き合わざるをえないようになったわけです。

そうした中で、アメリカ大統領選などを経て、日本でもネット上の政治的言説のイシューというのがあって、もちろん最初期には2ちゃんねるという部分で社会的な問題となっていたこともありましたが、今ではテレビのニュースがネット上の<出来事>を後追いの形で報じるようになったわけで、これまでは当然テレビ→ネットだったのがネット→テレビになったのがこの2016年に起きた出来事だったと思います。

 

で、さる先日有名人が「テレビのお笑い」を批判したところ、当のお笑い芸人たちから猛然と非難が巻き起こり、その有名人がテレビに出て釈明するような事態にまで至りました。

これで、「テレビの人」(略してテレビ人とでも言おうか)たちは「よしよし。これでわかったな。もうテレビの悪口は言うなよ」と溜飲を下げたわけですが、当然ながらネット上の人達はそれを冷ややかな目で眺めていたわけです。そもそもその有名人のtweetに対してネット上ではそのtweet内容そのものは割りと賛同されていたように思います。

私のブログではテレビの影響力は少なくなっていると何度となく別の所含めて書いてきているわけですが、もちろん、何の影響力もないわけですが、その中でその有名人は「テレビ人」でもあったわけで、いわゆるこれは「王様は裸だ」と言ってしまったことに原因があるのでしょう。

だからこそ、テレビの方では過剰な反応が返ってきた。しかし、その波は止められないでしょう。もちろんすでに<制度化>しているテレビは、「テレビって面白いですよね~テレビ見ない人なんて遅れてますよね~あーテレビって流行ってるなあー!!」というような主張をするわけですが、その中でその有名人の方は「え? 日本のテレビってつまんなくね?」ということを言ってしまったわけです。もしこれを看過してしまえば、ほかの大勢の人達が「そうなの? もしかしてテレビって見なくてもいいの?」などというようなことに気付いてしまえば、それはもう大変な事態になってしまうわけです。だからこそ、大騒ぎして、有名人をテレビに出して釈明の弁を述べさせたわけです。あれだけやれば、今後別のテレビ人が同じようなことを言えば、あのように非難轟々を招くことが分かっているので繰り返すことはなくなるでしょう。

 

さて。

ここまで進めれば、テレビ界がいかに危険な事態に陥っているかがわかると思います。

まず現状認識ができていない。

そして、自浄作用も働いていない。

普通なら、有名人の主張に対し、冷静に見極め、正しいなら(私は当然正しいと思っていますが)その問題点を考えるべきときでしょう。それなのに、釈明させて「間違ってました。すみません。もう言いません。王様は裸ではありません」となってしまったら、これはもう大変なことです。

 

それだけテレビのレベルが下がってしまったということ、またそういうそうに<制度化>がこれほどまでに進んでしまっていることを表す良い事例だったと思います。

 

私の一貫した主張はテレビは役割を終えていくということでありました。

だから、あの有名人の言葉はごく当たり前のことを言っただけで、twitter上でも「ですよねー」みたいな感じで、まあいつもの「テレビはオワコン」トークの一つとして見ていたのに、急にテレビ側から「そんなこと言うな!!!!」みたいな大騒ぎが巻き起こってむしろネット上では「なんでそんなにムキになってるんだ?」みたいな風になっており、この時点でテレビとネット上での「温度差」を感じさせましたね。

 

 

やや長い前置きというか、まあここで大統領選挙の話に繋げると、大統領選ではtwitterが非常に重視されており、すでにネットこそが重要な「メディア」として機能しているということが分かりました。この点、津田大介氏と東浩紀氏のラジオでも言っていたことですが、その意味で非常に「ネットというものが、発達しすぎている」というわけです。

テレビはまだその現状に気付いていません。少なくとも日本のテレビは。それはあの大騒動を見れば明らかで、彼らは全く危機感を抱いておらず、王様はすでに衣服も何もない裸なのだ、ということに気付いていません。

王様は裸だ、とは、権力(パワー)がすでに形骸化して、実質を伴っていない、ということを意味しますが、つまり解説すると、「テレビはただ慣例に従って<エライ>ということになっているだけで、別にその中身としては大して重要でも面白いことでもやっているわけではない」ということです。もしかしたらテレビの中の人は気付いているかもしれませんが、大衆は気付いていないと思っています。だからこそ、有名人に釈明させて、騒動に蓋を閉じようとしました。

日本ではtwitterなどは、(これも何度か言っていると思いますが、ここではないかもしれませんが)SNSと言われますが、コレはアメリカでは普通「social media」と呼ばれます。<メディア>なんです。つまり、テレビと同じ、情報の媒体になるものであり、つまりテレビの競合相手です。

それが日本のテレビは分かっているのか。よく平気で有名人のtwitter投稿をソースにニュースを作ったりしてますけど、それ2ちゃんのtwitterソースのスレ立てと同じじゃん、ということです。

じゃあテレビは何をしたらいいの、というと、それはちゃんと自分たちで取材をすることです。これ以外に当該メディアが生き残る方法はありません。今ではネットニュース局なども平気で各地に取材を行うので、ますますテレビはその競争に巻き込まれることになるでしょうが。

 

今はまだ全然日本の場合テレビは強いわけです。

しかし、アメリカの状況をみれば分かるようにすでに人々は、たとえば大統領の言葉をテレビをソースに聞くのではなく、twitterをソースに聞くようになっています。

もちろんtwitterはテレビに代わりうるものではありませんが、アメリカではネットニュースサイトが力を発揮しているように、日本でも同様のことは萌芽として芽生えつつありますし、YouTubeでは偏向した政治動画が大量に投稿されており、そういう動画に感化されてしまう人達も生まれてきていることでしょう。これはそれまで持っていたテレビの良識や権威が通用しなくなっていることの反作用とでも言うべきことです。

 

今回お笑いの話題からお硬い政治ニュースの話につなげてみたんですが、ちょっとわかりにくかったかもしれませんが、このテーマは今後も繰り返されるでしょうし、ネットの興隆とともに起こる社会の多面的な変化というのは今後先進国では共通の課題となることでしょう。

正直、その世界的問題からすればお笑いタレントがテレビの枠にしがみついていることなんてどうでもいいことなんです。彼らにとっては当然事業に直結する問題ですから、これは絶対に守らなければならないところですが。

しかし、お笑いタレントは最近ではニュースに関しても発言するようになっており、その点では看過できないものがあります。今回のケースでもお笑いタレントたちがワイドショーという、ニュース番組(?)を持っていたことにより、批判のtweetを取り上げることが出来、それに関して非難することができるという構造があり、じゃあここで改めてテレビってどうなの、ってことを議論できればいいのだけど、まあ当然それはテレビ上でテレビの批判は出来ないので、結果自浄作用は働かず、「俺達は間違ってない!!!」という言説に至ってしまうことが起きてしまったわけです。これは結構危険なことです。タレントはタレントの不祥事やタブーなどには利害関係があるから切り込めないのは当然のことですから。

たとえば、そのタレントが政治的に偏向した主張をテレビで流すように、自発的にしろ権力者から指示されたにしろ、そのようなことが起こり得るわけです。タレントは別に政治の専門家でもなんでもないわけですから、そういう素人意見をテレビで重要な政治問題に関して安易に流して良いのか、ということですし、それを権力者が利用する可能性もあります。だからネットだけの問題ではなく、テレビもかなり危うい兆候はちらほら見えてきているな、というのは感じますね。ネットは割りとすでに偏向し放題ですから、これはネットの問題はまた別項を設けたほうがいいのでこのエントリは以上です。